投資信託を選ぶとき、多くの人が迷うのが「全世界株式(オルカン)とS&P500のどちらにするか」です。
どちらも人気のインデックスファンドですが、中身の範囲が違います。
この記事では、オルカンとS&P500の違いを、中身・値動き・手数料で比べ、選び方の考え方を説明します。
オルカンは日本を含む世界中の株式に、S&P500はアメリカの大企業約500社に投資します。違いは「アメリカ以外の国を含むかどうか」です。どちらが正解かではなく、どこまで分散したいかで選びましょう。
この記事で分かること
- オルカンとS&P500の中身の違い
- 値動きと手数料の違い
- それぞれ向いている人
オルカンとS&P500とは
- オルカン
-
「オール・カントリー」の略。日本を含む先進国と新興国の株式に投資する投資信託の愛称。代表的なのはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- S&P500
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アメリカの代表的な大企業約500社で構成される株価指数。この指数に連動する投資信託が「S&P500のファンド」
オルカンの中にも、S&P500の会社はほぼすべて入っています。オルカンは、アメリカの大企業に加えて、日本・ヨーロッパ・新興国などの会社にも投資している、と考えると分かりやすくなります。

中身・値動き・手数料の違い
| 比べること | 全世界株式(オルカン) | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資する国 | 日本を含む先進国と新興国 | アメリカだけ |
| 投資する会社の数 | 数千社 | 約500社 |
| アメリカの割合 | 大きい(半分以上) | すべて |
| 値動き | S&P500より、ややおだやかになりやすい | アメリカの景気や企業の成績を、より強く受ける |
| 信託報酬(eMAXIS Slimの場合、年率・税込) | 0.05775% | 0.0814% |
※信託報酬は2026年10月13日に運用会社の公表資料で確認した値です。国の割合は時期によって変わります。
オルカンもS&P500も、アメリカの大企業の影響を大きく受ける点は同じです。
オルカンにも、アメリカの株式が半分以上入っています。違いは、残りの部分をアメリカ以外にも広げているかどうかです。
オルカンは「世界まるごと」、S&P500は「その中のアメリカの大企業」を切り出したものなんだ。
どちらが向いているか
| こんな人 | 向いているもの | 理由 |
|---|---|---|
| どの国が伸びるか予想せず、世界全体に任せたい | オルカン | 国の比率は市場の大きさに合わせて自動で変わる |
| アメリカ経済の成長に期待している | S&P500 | アメリカの大企業に絞って投資できる |
| 1本だけで、できるだけ広く分散したい | オルカン | 新興国や日本も含めて、1本で世界に投資できる |
どちらも、長く持つ前提の積立に向いた、信託報酬の低いインデックスファンドです。どちらを選んでも、大きく外れる選択ではありません。
迷って始められないくらいなら、どちらか一方で始めて、仕組みに慣れてから考える方法もあります。
両方持つと、アメリカの割合が大きくなる
オルカンとS&P500を両方買うと、オルカンの中のアメリカの株式と、S&P500が重なります。結果的にアメリカの割合がさらに大きくなるので、「分散したつもりが、アメリカに集中していた」ということもあります。両方持つ場合は、この重なりを知ったうえで決めましょう。
オルカンもS&P500も、元本は保証されず、値下がりすることがあります。海外の株式に投資するので、為替(円高・円安)の影響も受けます。過去の成績は、将来の成績を約束するものではありません。
今日からできること
- 「世界全体に任せたい」か「アメリカに期待したい」かを考えてみる
- 候補の投資信託の目論見書で、投資する国と信託報酬を確認する
- 両方持つ場合は、アメリカの割合が大きくなることを知っておく
まとめ
- オルカンは日本を含む世界中、S&P500はアメリカの大企業約500社に投資する
- オルカンの中にもS&P500の会社は入っていて、アメリカの割合は半分以上
- 世界全体に任せたいならオルカン、アメリカに期待するならS&P500
- どちらも長く持つ積立に向いた、信託報酬の低いインデックスファンド
参考
※本記事は2026年10月13日時点の情報です。
投資にはリスクがあり、元本は保証されません。投資信託でも短期的には値下がりすることがあります。当サイトの情報は、特定の金融商品の購入をすすめるものではありません。最終的な投資判断はご自身でお願いします。





