積立投資の説明でよく出てくるのが「ドルコスト平均法」です。
名前は難しそうですが、中身は「毎月同じ金額で買い続ける」というシンプルな方法です。
この記事では、ドルコスト平均法で何が起きるのかを、数字と図で説明します。
毎月同じ金額で買うと、値段が安いときは多く、高いときは少なく買うことになり、平均の買値がならされます。いちばんの利点は、いつ買うかを悩まずに続けられることです。ただし、必ず得をする方法ではありません。
この記事で分かること
- ドルコスト平均法の仕組み
- 平均の買値がならされる理由
- メリットと、知っておきたい限界
ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、同じ商品を、決まった時期に、決まった金額で買い続ける方法です。
毎月1万円ずつ投資信託を積み立てるのは、ドルコスト平均法そのものです。NISAのつみたて投資枠での積立も、この方法を使っています。
金額を決めて買うので、値段によって買える量(口数)が変わります。
数字で見る「安いときに多く買える」仕組み
仮に、毎月1万円ずつ、4か月間買った場合で考えます。
| 月 | 1口の値段 | 買えた口数 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 1,000円 | 10口 |
| 2か月目 | 800円(値下がり) | 12.5口 |
| 3か月目 | 1,250円(値上がり) | 8口 |
| 4か月目 | 1,000円 | 10口 |
| 合計 | ― | 40.5口(4万円分) |

4か月の値段を単純に平均すると1,012.5円です。一方、ドルコスト平均法で買った1口あたりの平均の買値は、4万円÷40.5口=約988円になります。
安いときに多く、高いときに少なく買うので、平均の買値が自然とならされます。
値下がりした月は「たくさん買えるチャンス」になるんだ。
ドルコスト平均法のいちばんの利点
いちばんの利点は、平均の買値よりも、「いつ買えばいいか」を悩まなくていいことです。
- 買う時期を考えなくていいので、続けやすい
- 値下がりしたときも「多く買える」と考えられ、気持ちが楽になりやすい
- 毎月の金額を決めるだけなので、家計の管理がしやすい
- 少額から始められる
値動きを予想して「安いときに買おう」とすると、迷っているうちに買い時を逃したり、値下がりが怖くて買えなくなったりします。金額と時期を決めてしまえば、そうした迷いがなくなります。
知っておきたい限界
- 必ず利益が出る方法ではない。値下がりが続けば、損をすることもある
- ずっと値上がりし続ける場合は、最初にまとめて買った方が結果がよくなることもある
- 平均の買値がならされるのは、ある程度の期間、続けた場合
ドルコスト平均法は、損を防ぐ方法ではなく、買う時期の判断をなくして、淡々と続けるための方法と考えるのが正確です。
投資信託は元本が保証されず、値下がりすることがあります。ドルコスト平均法で買っても、売るときの値段によっては損をする場合があります。
今日からできること
- 毎月いくらなら、値下がりしても続けられるかを決める
- 積み立てる日を決めて、自動で買えるように設定する
- 値下がりした月も、積立を止めずに続ける
まとめ
- ドルコスト平均法は、同じ商品を、決まった時期に、決まった金額で買い続ける方法
- 安いときに多く、高いときに少なく買うので、平均の買値がならされる
- いちばんの利点は、いつ買うかを悩まずに続けられること
- 必ず得をする方法ではなく、淡々と続けるための方法
参考
※本記事は2026年10月時点の情報です。
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