iDeCoは「節税になる」とよく言われます。
でも、なぜ税金が安くなるのか、いくら安くなるのかは、意外と知られていません。
この記事では、iDeCoの掛金が所得控除になる仕組みと、税金がいくら安くなるかの計算方法を説明します。
iDeCoの掛金は全額が所得から差し引かれるので、「掛金 × 税率」の分だけ所得税と住民税が安くなります。所得税率が高い人ほど、効果が大きくなります。
この記事で分かること
- 所得控除で税金が安くなる仕組み
- 税金がいくら安くなるかの計算方法
- 年末調整・確定申告でやること
所得控除とは
- 所得
-
収入から、必要な経費(会社員は給与所得控除)を差し引いたもの
- 所得控除
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所得から差し引けるもの。基礎控除・社会保険料控除など、いくつかの種類がある
- 課税所得
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所得から所得控除を差し引いたもの。税金はこの金額に税率をかけて計算する
iDeCoの掛金は、「小規模企業共済等掛金控除」という所得控除の対象です。掛金の全額を、所得から差し引けます。(出典:国税庁 No.1135)
掛金が所得控除になると、税金が安くなる仕組み
税金は「課税所得 × 税率」で計算されます。
iDeCoの掛金を所得から差し引くと、課税所得が減り、その分だけ税金が安くなります。

税金が安くなる金額は、おおよそ「掛金 × (所得税率 + 住民税率)」です。
住民税の税率(所得割)は、多くの場合10%です。所得税の税率は、課税所得の金額に応じて5%から45%まで分かれています。(出典:国税庁 No.2260)
掛金を払うと、その分は「税金のかからないお金」になるイメージなんだ。
いくら安くなるかの目安
仮に、毎月2万円(年24万円)をiDeCoに積み立てた場合で計算します。
| 所得税の税率 | 所得税が安くなる額 | 住民税が安くなる額 | 合計(1年) |
|---|---|---|---|
| 5% | 12,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
| 10% | 24,000円 | 24,000円 | 48,000円 |
| 20% | 48,000円 | 24,000円 | 72,000円 |
※住民税の税率を10%として計算。復興特別所得税は含めていません。実際の金額は、ほかの所得控除などによって変わります。
所得税の税率が高い人ほど、同じ掛金でも税金が安くなる金額が大きくなります。
一方、所得税や住民税を払っていない人は、所得控除をしても安くなる税金がありません。
自分の所得税の税率を知るには
会社員の場合、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」から「所得控除の額の合計額」を差し引いたものが、おおよその課税所得です。この金額を国税庁の所得税の税率表に当てはめると、自分の税率が分かります。
年末調整・確定申告でやること
所得控除を受けるには、手続きが必要です。
| 働き方 | 掛金の払い方 | 手続き |
|---|---|---|
| 会社員(自分の口座から払う) | 個人払込 | 年末調整で、国民年金基金連合会から届く「小規模企業共済等掛金払込証明書」の内容を申告する |
| 会社員(給与から天引き) | 事業主払込 | 会社が年末調整で処理する |
| 自営業者・フリーランス | 個人払込 | 確定申告で申告する |
毎年秋ごろに、国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が届く
会社員は年末調整の書類に、自営業者は確定申告書に、掛金の金額を書く
所得税は年末調整・確定申告で、住民税は翌年の住民税で安くなる
年末調整で申告し忘れても、確定申告をすれば控除を受けられるよ。
節税になるのは、掛金を払っている間の所得税と住民税です。iDeCoで投資信託を選んだ場合は元本が保証されず、受け取るときに税金がかかる場合もあります。節税だけを目的に、生活に必要なお金まで掛金にしないようにしましょう。
まとめ
- iDeCoの掛金は、全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)になる
- 課税所得が減るので、「掛金 × 税率」の分だけ所得税と住民税が安くなる
- 所得税の税率が高い人ほど効果が大きく、税金を払っていない人には効果がない
- 会社員は年末調整、自営業者は確定申告で手続きする
参考
※本記事は2026年10月時点の情報です。
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